東証マザーズは東京証券取引所にある新興企業向けの株式市場です。
株式市場に上場するためには、いくつもの審査基準がありますが、東証マザーズには過去の業績に関する基準がありません。
そのため、ベンチャー企業のような赤字決算であっても、将来の商品開発のために株式上場して、開発資金を得ることができます。
東証一部や二部は安定的な利益を上げている企業に対して、東証マザーズは先行投資によって、成長が期待できる企業が多いといえます。
しかし、先行投資すれば、必ず利益になるわけではなく、企業の規模も小さいので、業績が悪化すると、上場廃止になるリスクが高くなります。
そのため、東証一部や二部と比べると、経営の透明性と情報公開が義務が厳しくなっています。
例えば、第一、第三四半期の業績と投資に関する会社説明会を年2回以上の開催を義務付けることで、投資家にリスクを知った上で投資を行ってもらうようにしています。
2014年3月から上場廃止基準の見直しと市場選択制度が導入されました。
東証マザーズに上場してから10年経過した企業は東証二部の廃止基準に触れると、上場廃止となります。
また、東証マザーズへの上場継続か東証二部市場への変更のどちらかを選択しなければいけません。
もし、東証マザーズへの上場継続であれば、5年後に上場廃止基準の見直しと市場選択が行われます。
東証マザーズに上場してから、急成長して、東証二部ではなく、東証一部に市場変更する企業は少なくありません。
投資家である吉野勝秀にとっては、東証マザーズに新規上場する企業は将来的に魅力があり、現在の企業価値よりも期待感で株価が動く傾向があります。
期待通りに急成長を遂げ、大企業になれば、株価が上がりますが、事業計画通りにうまくいかなければ、投資家の期待感が失望感に変わり、株価は暴落することもあるので、企業を応援する気持ちで、損失を出しても構わない程度の金額で投資した方が良いといえます。
最終更新日 2025年6月15日 by kitairu