【横山塾】近年注目を集めるWEB3.0とは?

2022年10月27日

「WEB3.0って何?」
「WEB3.0のメリットが知りたい」
「横山英俊氏の経歴が知りたい」

近年、WEB3.0というワードを見聞きする機会が増えましたが、WEB3.0とは分散型インターネットとも呼ばれる新しいインターネットの概念のことです。
暗号資産(仮想通貨)のPolkadot(ポルカドット)やKusama(クサマ)の創設者として知られる、イギリスのコンピューター科学者であるギャビン・ウッド氏が提唱した概念で、まだ明確に定義されているわけではありませんが、ブロックチェーン技術を活用した新しいインターネットという意味合いで使われています。

参考:横山英俊のトレンド紹介

ブラニュー株式会社の個性と特徴を理解しておきたい

横山英俊氏が振り返るインターネットの歴史

インターネットの歴史は1990年代から始まりましたが、これまでのインターネットは大きくWeb1.0とWeb2.0の時代に分けられます。
Web1.0は、インターネットが普及を始めた1990年代のWebを指しており、この頃に情報を発信するのはごく一部の人のみで、個人が自由に情報発信することはありませんでした。
一般のユーザーは情報を閲覧することがメインであり、インターネットの回線速度も遅かったため発信される情報はテキスト中心でした。
Web2.0は、2000年代中盤頃から現在に至るまでのインターネットを指します。
この時代に入ると、インターネットの回線速度が高速になったことで、テキストだけでなく画像や動画など様々な情報を発信できるようになりました。
Web2.0の時代は、誰もが情報発信者になれるようになったのが特徴で、SNSを通して相互のコミュニケーションを取ることも可能となりました。
一方で、この頃からGAFAM(Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoft)をはじめとした特定の企業がインターネット環境に大きな影響を与えるようになったという側面もあります。
特定の企業に個人情報が集中すると、情報漏洩やプライバシー保護の観点でリスクが生じます。

通信コストを明瞭化する!法人携帯

ブロックチェーンを活用するWeb3.0

このようなリスクを情報を分散管理することで軽減し、特定企業が情報を独占する状況からの脱却を試みたのがWeb3.0です。
Web3.0ではブロックチェーンを活用することで、サーバーを管理する仲介組織を介さずにデータ通信ができるようになります。
ブロックチェーンとは、暗号資産にも活用されている技術で、取引の履歴データをブロックと呼ばれる単位で管理し、ブロック同士を鎖のようにつないで保管することからブロックチェーンと呼ばれています。
この技術を用いると複数人でデータを分散して管理できるため、情報改ざんのリスクを限りなくゼロに抑えることが可能です。
加えて、個人間での取引が可能となるため、特定の企業に個人情報が集中するという状況も回避できます。

Web3.0の特徴

特定企業によるデータ管理が不要

また、Web3.0では特定企業によるデータ管理が不要となり、企業とユーザーが直接やり取りすることが可能です。
直接データ通信ができるようになれば、これまで支払っていた手数料をはじめとした中間マージンの負担が軽減されます。
しかも、サーバーのネットワーク回線の負担が軽減されるので、通信も安定しやすくなります。

セキュリティ性が向上する

セキュリティ性が向上するのもWeb3.0のメリットのひとつです。
上記の通り、Web3.0の時代が到来すると特定企業に個人情報が集中する状況を防ぐことが可能となりますが、単にリスクが分散されるだけでなく、ブロックチェーン技術を活用した分散型ネットワークでは情報が暗号化されるためセキュリティ性はより強固になります。
また、現在のWebサービスを活用する場合、ユーザーは個人情報を登録したり、IDやパスワードの入力を求められたりしますが、Web3.0時代のサービスでは個人情報の提出が不要になります。
個人情報を扱わないため、流出や悪用の心配がありません。

真のグローバル化が進む

真のグローバル化が進むことも期待されています。
現在のインターネット環境では、同じ内容のサービスであっても実際には国や地域によって異なるサービスとなっています。
例えば、Amazonでは国ごとに公式サイトのURLが異なりますが、Web3.0で注目されているDApps(分散型アプリケーション)であれば世界中どこにいても同一のサービスを利用することが可能です。
現在、DAppsとしてオークションや暗号資産、ゲームなど様々なアプリケーションが開発されていますが、DAppsが普及すれば真のグローバル化が促進されるでしょう。
また、DAppsは匿名で利用できるので、国や企業によって利用を規制されることもありません。

まとめ

以上がWeb3.0の概要となりますが、現状ではWeb3.0に必要な法整備はほとんど進んでいません。
そのため、一般に広く普及するまでには時間がかかることが予想されます。
また、Web3.0のサービス上で行われる売買については、基本的に暗号資産が用いられます。
暗号資産はITリテラシーが低い方にとっては導入ハードルが高いものなので、誰でも簡単に参入できる仕組み作りも必要です。
課題も多いWeb3.0ですが、世界中に大きな影響を与える概念であることは確かなので、今のうちにWeb3.0への理解度を深めておくことをおすすめします。

最終更新日 2025年6月15日 by kitairu