クサビ式足場の特徴や注意すべきポイントについて

2020年9月14日

足場にはさまざまな種類のものがありますが、一般的な住宅建築の外壁塗装やメンテナンスをおこなうにあたり、クサビ式足場と呼ばれる種類のものが採用されることがほとんどです。
これから外壁塗装などでクサビ式足場を利用することを考えているのであれば、その特徴やメリット、デメリットなどについて把握しておきましょう。

 

複雑な形状の建物であっても足場が組みやすい

まず最初にクサビ式足場のメリットの第一にあげられることとして、複雑な形状の建物であっても足場が組みやすいことが挙げられます。
従来の足場とは異なり、ハンマーが一つあれば設置をすることができるのが一つの大きな特徴といえます。
緊結部分が付いている支柱に、ブラケットと呼ばれる工具をハンマーで打ち込んで組み合わせていきます。
さらには手すりや踏板などの部材を組み合わせれば完成します。
組み合わせ方を変えることによって、その建物に見合った足場を設置することができるので、たとえ狭い場所であっても、また複雑な形をしている建物であっても、足場を組み立てやすいのが一つのメリットです。

 

工事期間が短くなる

そして工事期間が短くなることもメリットの一つと言えるでしょう。
ハンマーがあれば簡単に設置できるので、ほかの種類の足場よりも組み立てたり解体する際の時間を節約することができます。
そのため全体の工事期間を短くすることにもつながるでしょう。
足場があることで安全に高い位置での作業をすることができるので、作業性も高まり、スムーズに工事を進めることにつながります。
ほかの種類のものよりも比較的揺れも少なく、安定して作業を行うことができます。
さらには組み立て、解体作業を簡単に行えるということは、コストを抑えることにもつながります。
材料も軽くコンパクトなものがそろっているので、人件費や運搬費用などを抑えられて、低コストでの施工が実現します。

 

高層の施工には適していない

反対にデメリットとしてあげられることは、高層の施工には適していないことが挙げられます。
高層建築の施工を行う場合には、やや重量があって強度や安定性の高いものが採用されることになります。
クサビ式足場の場合には、低層住宅などに適しているものです。
使用できる高さが定められているので、場合によっては利用できない可能性もあります。

 

組み立てる際の作業音が大きくなる

そして組み立てる際の作業音が大きくなることがデメリットとなるでしょう。
ハンマーで打ち付けて組み立てていくので、打ち付ける際に金属の音が周囲に響くことになります。
手作業で運搬をしなければならないので、作業をする際の職人同士の声かけが気になるという人も多いでしょう。
設置や解体の時には騒音が一つの問題になりますが、塗装作業を安全に行うためには重要なことです。

 

クサビ式足場の単価

このようにメリットやデメリットがあることがわかりましたが、クサビ式足場の単価に関しては、業者により多少のばらつきがあるのが実情です。
とはいえ平均的に1平方メートル当たり800から1000円ほどが一つの目安となるでしょう。
住宅の大きさによりどれ位の材料が必要なのかも異なるので、場合によっては費用が高くつく可能性も考えられます。
また当然のことながら、塗装工事において発生する費用は足場だけではなく、そのほかにも多くの費用がかかるため、工事全体でどれくらいの費用がかかるのかを想定しておかなければなりません。
極端に足場の費用が安かったり無料で行うと声がかかった場合には、ほかの部分で上乗せされている可能性も考えられるので十分に注意しましょう。

 

作業する際の金属音が修理に響きやすい

塗装工事において足場がたった場合に注意しなければならないこととしては、騒音によって近所に迷惑をかける可能性があることを覚えておきましょう。
デメリットの一つが作業する際の金属音が修理に響きやすいことです。
そのため騒音で近所の人たちに迷惑をかけることになるでしょう。
塗装における塗料のにおいや、リフォーム工事も伴うのであればほこりなども、近隣の人たちに迷惑がかかります。
一般的に工事を行う場合には、担当者が近隣の人たちに挨拶をしてまわることになりますが、工事の打ち合わせの際にはしっかりと確認するようにしましょう。

 

日常生活に不便を感じるケースがある

また日常生活に不便を感じるケースがあることを覚えておきましょう。
塗装工事が行われているときには、洗濯物を外に出せなくなったり、窓を開けにくいなど、普段の生活にやや不便を感じることがあるかもしれません。
足場をたてると住宅が囲われることになるので、場合によっては風通しが悪くなることもあります。
可能な限りストレスがかからないようにするためにも、良識のある業者に施工を依頼することが重要です。
また塗装工事中は足場があることから、周囲の目もなかなか届きにくくなるでしょう。
普段は入ることができない窓から空き巣が入ってくる可能性を考えて、工事中はいつもよりも防犯対策を入念に行う必要があります。

 

まとめ

防犯センサーライトを活用したり、場合によっては施工を依頼する業者に相談をすることも一つの手段です。
一番重要なことは作業員が安全に、尚かつスピーディーに塗装工事を進めていくことです。
費用やサービスの内容だけではなく、品質の高い業者を選ぶことが大切です。

 

関連資料・・・KRH株式会社のカタログ
 

最終更新日 2025年6月15日 by kitairu