光本氏に聞くM&Aのメリットやデメリット

2022年9月30日

「M&Aって何?」
「M&Aのメリットとデメリットが知りたい」
「M&Aに詳しい光本勇介さんの評判は?」

M&AとはMergers and Acquisitionsの略であり、日本語で言えば合併と買収のことを指します。
企業の合併や買収という意味で用いられることが普通であり、合併とは2つあるいはそれ以上の会社が一緒になることであり、買収とはある会社や別の会社を買うことになります。
この他、広い意味では事業提携などまで含めて考えることもあります。

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M&Aの目的とは?光本勇介氏に聞く

会社と言えばある意味で一つの国のような存在であり、社長は一国一城の主というような言い方をしたりします。
規模の大小とか分野の違いはあっても、それぞれが確固とした信念のもとに経営を行っているはずであり、そのような存在が他と一緒になるというのは相当に大きな決断であることは間違いありませんし、全く何の痛みもないということはあり得ないでしょう。
つまり何らかのメリットがあるか、デメリットやマイナスが回避できるからでなければ行われることはないはずです。
ではどのような利点や欠点があると考えられるのか、それを考えていきます。

光本勇介のプロフィール/実績

中小企業では経営層の後継者に悩んでいるケースも・・

例えば、今のままでは会社の存続が難しいというケースは少なくありません。
時代の流れを読み違えてしまって売上げがダウンしており、新規商品にも乏しいとかその開発力が無いということがあります。
真面目で優秀な従業員がいても、世の中のニーズに対応しきれないのでは利益を上げることが難しく、その結果として存続が危ぶまれることもあるかもしれません。
中小企業では、経営層の後継者に悩んでいる場合もあったりします。
従業員はしっかりやっていたとしても、それと経営判断とは別です。
創業者自身はその才覚があったからこそ起業できたに違いありませんが、高齢になった際に、適切な後継者がいるとは限らないわけです。
もちろん、このような場合に廃業を考える手が全くないわけではありませんし、実際にその道を選んでいる会社はいくらでもあります。

やはり会社が無くなってしまうことに変わりはない

いわゆる倒産とは異なり、廃業は、必ずしも最悪のコースではなく、適切に行う限りは経営層も従業員も、また取引先とかの関係者もさして大きな痛みを伴うことはないかもしれません。
ですが、やはり会社が無くなってしまうことに変わりはなく、労働者が路頭に迷うとか、取引先に大きな迷惑をかけてしまう可能性は皆無ではないわけです。
このような場合でもM&Aで他社と合併することができれば、その会社の販路や製品とかノウハウなどを活用することができますので、従業員は十分に活躍の余地があります。
一方でこのような会社を合併したり買収したりする企業にとっても、その分野で十分な経験を有する人をまとめて確保することができるわけですから、彼らや彼女らにしっかりと仕事をしてもらうことができる限り、別に余剰人員を抱えることにもなりません。

事業の拡大を考えているようなときには渡りに船になる

事業の拡大を考えているようなときには渡りに船ということさえあります。
合併や買収する側の企業の立場からみて最も大きなメリットはまさにこの辺りにあって、一歩一歩自社で確実に事業を拡大していこうと考えるのが普通のやり方ではありますが、これは一般的に非常に長い時間がかかります。
新商品の開発とか販路の拡大、何よりも優秀な人材の育成といったものは、一朝一夕に達成できるものではありません。
しかし現に事業を営んでいる他社であれば、ある意味でそれらの貴重な要素を既にまとまって有しているわけです。
一歩ずつ拡大していくような必要は全くなく、それこそ一夜にして会社の規模が拡大することも十分にあり得ます。

M&Aのデメリット

一方でM&Aはメリットばかりではありません。
デメリットも予めしっかりと考えておく必要があって、例えば事業の拡大であっても、他社の商品はもしかすると既にある自社商品の競合品ばかりかもしれません。
そうなると、同じ会社で扱っては1プラス1が2にはならないかもしれず、この場合は思った以上の効果がないというケースもあります。
また人の問題も大事であって、優秀な従業員をまとめて確保できる願ってもないチャンスと考えていたところ、合併を嫌う社員が次々と辞めてしまって人員不足に陥ることもあるかもしれません。
会社風土の統合にも問題がある可能性があります。
大きく風土が異なる会社の場合、仕事のやり方とか考え方が相当に異なり、同じ部署とかチーム内で仕事を進めていくことが難しいケースもあります。
だからと言って、人員の交流を行うことなく部門をそのまま持ってくるようなやり方では合併の相乗効果を上げるようなことはできず、ひどい場合には社内で足の引っ張り合いが起きるかもしれません。

まとめ

このように、M&Aではメリットもあるものの、当然ながらデメリットもありますので、前者を最大化し後者を最小限に留めることができるような相手の会社と行うことが大事というか、そういう会社を探すことが極めて重要です。
もちろん100%納得のいく相手先など見つかりませんし、ぐずぐずしているうちに時宜を逸したりすることもあります。

最終更新日 2025年6月15日 by kitairu