私たちの生活に大きく関わっている朋和産業

2017年9月25日

朋和産業の概要

朋和産業という会社の名前を知っているという人は、日本人全体の中にもそれほど多くはないでしょう。

しかしこの会社が製造している製品を目にしたことがある人は、その人自身は気づいていなくても大変多いはずです。

その理由は、この会社が製造しているのは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアといった全国各地にあるお店で販売されている、大変多くの種類の食料品などを包んでいるパッケージだからです。

私たちが日々利用している食品などの商品の多くは、何らかの形でパッケージに包まれています。

そのパッケージが、昔と比べて開けやすくなったり、保存のために適している形になっているといったように、その進歩に感心することがあるという人もいるでしょう。

私も食料品を購入するのにスーパーマーケットをよく利用しているのですが、そこで販売されている商品のパッケージがどんどん便利になってきているなと感じることがしばしばあります。

例えば小麦粉やコーヒーの粉といったように、湿気が入ると困る製品の袋にチャックを付けてくれているので、面倒な手間を必要とすることなくしっかりと口を閉じられるようになっているのを見ると、ありがたいなと思う時があるのです。

朋和産業の歴史

しかしそういったパッケージの進歩に、この朋和産業という会社が大きく関係していることは、ちょっと前までは全く知りませんでした。

この会社のホームページを訪れてみると、私たちの利用している多くの商品のパッケージがこの会社の製品を利用したものであること、そしてそこには消費者がより便利に利用できるようにと工夫を重ねている、この会社の商品開発にかける情熱がよく分かりました。

そこのメッセージのページに書かれている、包むことは優しさ、美しさ、楽しさという言葉には、少なからず感銘を覚えました。

たかがパッケージとまで軽んじていたわけではありませんが、食料品はその中身に当然大きく注目してきた私ですが、今後はパッケージにも注目したいと思わされました。

この朋和産業の歴史がスタートしたのは1962年のことなので、すでに50年以上の歴史のある会社です。

その創業当時は東京の墨田区に拠点を置いていましたが、その5年後には千葉県の船橋市に現在の習志野工場となる本社工場を作り、さらにその12年後には同じ船橋市の習志野に4階建ての本社ビルを建設するなど、この会社はどんどんその事業を発展させていきました。

その後他の会社を吸収合併したり、レンゴー株式会社という、パッケージの分野における日本のトップクラスの企業の子会社になったりといった色々な変遷を経て、現在では海外にも拠点を持つ企業へと成長を続けています。

そういった成長の要因となったのは、もちろん技術力の高さが大きいのは確かでしょうが、利用者のことを大事にするこの会社の理念もまた、大きく関わっているのではないかと思われます。

パッケージというあまり顧みられることのない、ある意味で脇役的な存在でありながら、利用する人たちが便利に使うためには意外と大きな要素となるものに対して大きな情熱を持ち続けているからこそ、色々な進歩を実現できたと考えられるからです。

朋和産業の製品の特徴

この朋和産業が製造している製品の代表的なものとしては、コンビニの主力商品と言っていいおにぎりのパッケージがあります。

おにぎりのご飯の部分と海苔が別々に分けて包装されており、食べる前にその包装を開ける時に初めてその二つが一緒になるというパッケージです。

それによっておにぎりでありがちな問題、ご飯の水分で海苔がべちゃべちゃになってしまうというものが解消されているのです。

私が気づかないうちにいつの間にか、コンビニのおにぎりの海苔がパリパリのまま食べられるように変わっていて、今の技術はすごいなと感心したことがあったのですが、その時のおにぎりにもこの会社の製品が使われていたのかも知れません。

また先述した、小麦粉やコーヒーの粉の袋の上の部分に付けられているチャックも、この会社の代表的な製品の一つです。

それが付いていない頃は、一度開けた袋の口をきっちりと閉じて、湿気帆中に入れないために洗濯バサミやクリップなどを使っていたのですが、保管している内に外れてしまったり、身近にそういったものが見当たらなくて探す羽目になったりして不便を感じたことが時々あったので、個人的には一番助かっているパッケージの工夫だと言えるかも知れません。

スーパーマーケットに行った時に、時々レトルト食品を購入することがあるのですが、そのパッケージにもこの会社による技術の進歩が変わっています。

レトルト食品を食べようとする時に、以前はわざわざその中身を出してから温める必要がありました。

それが耐熱フィルムを採用したことによって、袋のままで湯煎をするなどして温めることができるようになったことは、面倒臭がりな傾向のある私にはありがたい進歩でした。

そういったように、この会社が関わっているパッケージの進歩は、私たちの生活をより快適にしてくれるものなのです。

最終更新日 2025年6月15日 by kitairu